「リアル」第6巻。 「スラムダンク」の著者「井上雄彦サン」の作品。
「リアル」を読むのは久しぶりだ、 このマンガは本当によく車椅子や障害の事が 詳しくリアリティのあるマンガだ。 それだけ自分の通って来た事とダブルところがある・・・
車椅子のなった高校生の男の子。 付き合ってる彼女がお見舞いに来る。 彼女は「居場所が分かってよかった、いつも つながっているって事」と言う。 彼は「わかってねーだろ、俺車椅子になったんだぞ」と。 彼は「もう俺なんか完璧ランク外だろ、このまま自然消滅 すればよかったじゃねーか」と。 彼女は「ランクって何?なんのランク?」と。 彼女は最近バイトで忙しいから帰るという。お金が必要だと。 彼女には2歳になるのに歩けない「アンジェリーナ」という犬が いて、獣医には安楽死しますか?と言われ 「ふざけんじゃねー」と言って帰ってきた。 脚は切断するしかないからかわりに車輪を付けてもらう ことにした、すごいお金がかかるけど、そんなの関係ないと。 「歩けなくても脚が車輪でもアンジェリーナはアンジェリーナ、 あんたと同じだよ」と。
そして彼は考える。生きている価値を・・・ まわりの人を巻き込んで、縛って、ボロボロにして・・ それでも生きる価値はあるのだろうか・・・ アンジェリーナ、どうなんだ俺達・・・と 「リアル第6巻」から。
自分もそうだった、周りに迷惑をかけ、 助けてもらい、気を使わせ・・・ 今があるのは周りの皆なのおかげだと・・・ 自分に関わってくれた全ての人たちのおかげだと・・・
人間は自分を必要とする人がいる限り 生きてる価値を失っちゃいけないと思う。 それが誰でどんな人であろうとも、 健常者であろうとも、障害者であろうとも、全ての人間が。 どんな理由にしろ生きるという事を諦めちゃいけないんだと。
事故して車椅子になってから今月で14年。 慣れているとは感じない、車椅子で生きる術を 身に着けているだけ、慣れるなんて有り得ない。 でも忘れかけていたのかも知れない、 色々な人達のお掛けで今日、今を生きていられていると いう事を。
自分はあの時生死を彷徨い、生きる事を選択されたんだと 思う。だから1日1日、一瞬一瞬を大事に生きていこう。 全ての人たちに感謝の気持ちを忘れないようにして。
本当に有難う、言葉ではいいつくせないくらいの 気持ち。そしてこれからも宜しく。
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